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骨減少抑制作用 閉経後女性の骨減少症抑制を確認

 骨減少症は、骨粗鬆症の診断で正常との境界域に分類され、骨粗鬆症とともに酸化ストレスと密接な関連が示唆されます。
 骨代謝マーカーや酸化ストレスマーカーに与える影響について、閉経後骨減少症に該当する女性43名を対象に、無作為にオリゴピン150mg摂取群(n=22)、プラセボ群(n=21)に割り当て、12週間後の結果を検証しました。

①骨代謝マーカーへの影響

 オリゴピン摂取群はプラセボ群と比較し、骨形成マーカーであるオステオカルシン(OC)が有意に増加しました(p=0.016)。また、骨吸収マーカーであるCTX1に大きな変化は見られなかったものの、骨代謝上昇の潜在的な指標とされるOC/CTX1の比率向上を確認しました(p=0.03)。

オリゴピンは、閉経後骨減少症者のオステオカルシンおよび
OC/CTX-1比を増加させる

②酸化ストレスマーカーへの影響

 たんぱく質が活性酸素種による酸化を受けると、カルボニル誘導体が増加します。カルボニル化したたんぱく質の増加は、全身性疾患の重症度や高齢患者の死亡リスクにも相関します。

<酸化ストレスマーカー:12週間後の結果>

 オリゴピン摂取群はプラセボ群と比較し、血中カルボニル化タンパク質を有意に減少させました(p=0.02)。
また、DNA修復能に関連する血漿総チオール含有量の増加、総抗酸化力を示すTACの増加を確認しました。

 さらに、オリゴピン摂取群では抗酸化酵素を誘導する転写因子:Nrf2(p=0.018)とともに、抗酸化酵素であるMnSOD(p=0.003)とカタラーゼ(p=0.02)の大幅な増加がみられました。

※Nrf2:生体の恒常性維持に重要な因子。欠損すると抗酸化酵素の遺伝子発現を減少させ、骨形成および骨芽細胞を低下させる
※MnSOD:ミトコンドリア内で生成したスーパーオキシドラジカルを分解する抗酸化酵素
※カタラーゼ:過酸化水素を分解する抗酸化酵素

オリゴピン摂取により、酸化ストレスマーカーの減少と
抗酸化酵素の増加を確認

 抗酸化システムは骨芽細胞の活性に正の効果を発揮するだけでなく、骨芽細胞を介して破骨細胞の活性を直接的および間接的に抑制します。
 オリゴピンは酸化ストレスマーカーの改善により、骨代謝に関係する抗酸化防御能を強化させることが示唆されます。

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